40歳になったら20歳の女子大生と結婚してバンドを辞める

ギター、筋肉、バイクを愛し、可愛い子の発言は全てジャスティス

昔話 伝説の男フジイ

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泥棒が集う会社を無事に退職し、次に勤める事になった会社は今までで一番会社っぽかった。

広告やPOP等を扱う会社。

自分自身も何をやりたいのかわからないし、迷っていた。

その故、職場に対しても完璧を求めたりしていた時期で合って完全に迷走していた。

そして、このフジイとの出会いで迷走は更に加速する。

 

本社が錦糸町にあって、何故が近いのに事業所が新橋にあり俺は新橋に勤務する事になった。

新橋の事業所長がフジイである。

ちなみに男で当時おそらく45歳位。

事業所には俺をいれて5人しかいない。

 

フジイに俺は面接され内定。

フジイは自分の部下を面接で決めた形だ。

出社初日に普通に挨拶をすると、一瞬で理解した。

この会社雰囲気が悪い。

 

別にそんなのは大して気にしない。

そして席に着きその後何にも言われず放置状態なので、俺はフジイに何をすればいいかを聞いた。

 

フジイ「仕事をとってきて!やり方は任せるから!」

 

とりあえずもう一度聞いてみた。

 

フジイ「だから仕事をとってきてよ!」

 

どうやら聞き間違いではないようだ。

 

とりあえず同僚に聞こうと思ったが、だーーれもこの会社の人はしゃべんないし皆下向いてパソコンいじっている。

結局、俺の向かいに同年齢の男性がいたから、その人が煙草を吸いに喫煙所に行った隙について行って挨拶をしていろいろ話を聞いた。

彼は俺と同い年でノリも合い、本当にいてくれて助かった。人間的にも良い人だが唯一「ニートになりたい」との口癖があるのが玉に傷である。

 

ざっくりいうと、雰囲気の悪い原因はフジイ。

皆に嫌われていて、自慢ばかりしてるくせに人の面倒も見ない。仕事もしない。典型的なダメ上司な人。

 

なんでそんなフジイが事業所長になったのかというと、以前に辞めた社員の顧客がとんでも無く大きい仕事を振ってくれて、担当社員はもういないからフジイが横取りしたらしい。

その仕事は、事業所を作ってしまうほどのボリュームの仕事量と売上。フジイはその会社からの仕事も下請けや現場に丸投げなので殆ど何もせずに自分に数字だけが入ってくるボーナスタイム中。

 

まぁ、文句をいっていても仕方ないので自分なりに勉強を開始。

5人しかいなし、俺のする営業は同い年の同僚しかおらず、この同僚も1ヵ月前に入社したばかりで何もわからないから聞く人がいない。

するとフジイが

 

「勉強するな!」

 

何故か怒られた。

フジイ理論によると、勉強をすると頭でっかちになって良い営業が出来ないらしい。

※あとで聞いた話によると、自分が何もわからないから部下に知識があると嫌らしい。

 

同僚に1ヵ月の間何をしていたかと言うと、

「ほとんど何もせず何となくパソコンをいじっているだけ。たまに頼まれた見積もりをかわりに打ち込む位。」

 

さぞ、1日が長かろう・・・。

 

そして、数日後、大体会社の雰囲気と流れはわかったので俺は勝手にテレアポを始める。

会社に居てもしかたないので、アポをとって外出する事にした。

テレアポはお手の物なのでバンバンアポをとり連日外出。それを見た同僚もテレアポを始めて外出。

 

しかし、テレアポして外出しようと思ったのには大きな理由があった。

俺は正社員で内定を貰ったのだがある日社員表みたいなのがあったので見てみると俺の雇用形態が「契約社員」となっていた。

 

フジイに確認すると

 

「正社員か契約社員かは自分自身で決める事だ!」キリッ

 

いったい何を言っているのか全く意味が解らなかった。

 

なので、俺は「じゃあ正社員での募集で面接して内定出て働いているので正社員でお願いします」と伝えたら、それはダメだとの事。

フジイマジック絶好調である。

さらに給料も契約した金額とも違った。(これはしっかり抗議して直してもらった)

この時点で研修期間3ヵ月でおさらばしようと思っていたので、後は3ヵ月をどんな過ごし方をするか考えた。

 

「世界で一番の給料泥棒になろう!!!!」

 

俺の目標が決まった。

テレアポしてアポとって外出。

フジイが間違っても付いてこない様にフジイが居ない時、もしくは飯食いに外に出た時に俺も外出。夜に帰社。をひたすら繰り返した。

同僚も俺と全く同じパターンをマスターした。

 

そして、同僚と「今日はどこに旅に出る!?」等とよく話した。

同僚も3ヵ月で辞める気MAXだったので、お互いとても気が合った。

本当に1日たりともまともに働かず、時には同僚とよく神田のお気に入りの漫画喫茶でバッタリ会ったw

俺は中途半端が嫌いなので、たまにサボるでは無く「毎日欠かさず全部サボる」を徹底した。

 

結局、毎日会社ではテレアポしながら、リクナビのエントリーをして面接が決まると外出して面接に行く。

就職活動をしているのに、お金がもらえるボーナスタイムの毎日。

途中で、めでたく転職先が決まると気分は内定が出ている大学四年生。この時点で入社3ヵ月が終わる次の日を転職先の出勤初日にしていたので、「辞めたい」では無く「絶対にやめなくてはいけない」に状況が変化。

 

そして、俺より1ヵ月入社の早かった同僚は試用期間が終わり先に辞めていった。

本当に悲しかった。一緒にいた2ヵ月間は本当に楽しかったし、彼がいたから俺も続けられたのは間違いない。

 

そんな中、なにも知らないフジイは先輩風を吹かせて何度か俺を飲みにつれて行った。

周りの人曰くフジイは俺を気に入っているらしい。

フジイは酒を飲むと良く恥ずかしい事を言っていた。

店員さんに対して

 

「雰囲気なかなかいいから今度接待で使ってやるよ!」

 

時には俺に対して拳を握り

 

「男はやっぱりこれで勝負だ!」

 

あんなに嫌だったフジイがいつも間にか俺の中では、最高に楽しいおもちゃになっていた。

ある日にはフジイのPCのLANケーブルをこっそり抜いておいたら

 

「気をつけろ!ウイルスだ!!!!ネットが繋がらないぞ!!!」

 

と大騒ぎ。

 

フジイが使っているの見積書のエクセルのフォーマットの計算式をかえておいたり色々遊ばせてもらった。

 

そんな事をしている間に、3ヵ月は過ぎフジイは俺が勿論俺が今後も働くと思っていたのは勿論の事、3ヵ月の試用期間の最終日の事も覚えていない状態。

 

最終日の夕方に皆の前で

「すんません、俺今日で最後なのでお世話になりましたーーー。」

って言ったらびっくりしていた。

「今日で3カ月なので試用期間なのでこちらから更新はお断りって事で。明日から違う会社で勤務が決まっているのでもうこの会社で働く事はできませんーー。」

と、伝えるとフジイは急いで本社に向かって出て行った。

 

フジイがいなくなった後、仕事中の時間であったが(基本的にこの事業所はフジイの横取りした仕事以外仕事がないので超ヒマ)何故かデザイナーの先輩女子社員二人が

「良く言った!!!スッキリした!!!」

みたいな事を言ってくれて、ピザをとってくれてビール飲んで宴会して解散した。

 

こうして、俺とフジイの短いけど濃厚な3ヵ月は終了した。

辞めた後に少ししてから、この事業所の前を通ったけど無くなってたなぁ。

思い出がまた一つ消えてしまったよ。

 

ありがとうロックンロール